著者は、消費者金融で不動産担保ローンの審査・貸付業務を10年経験した後、住宅メーカーに転身した、金融および住宅の裏を知り尽くした人物。住宅は初めての買い物となるケースがほとんどの為、皆経験無しに計画に入る。そしてその入り口となり晩年まで続く住宅ローン、入り口を間違えれば組んだ後も迷走してしまう。住宅を販売する側として、夢の始まりの家の選び方、買い方から、実際の契約法、そして夢を続けていくための不動産会社、銀行との付き合い方、その成功例、失敗例をエピソードを交えて明らかにする。 ◎「家を買う」＝「住宅ローンを買うこと」、建築知識が豊富な営業マンより金融知識に長けている営業マンを選ぶべき理由 ◎住宅メーカーの坪単価の違いは建物にあらず ◎人の「幸福感」は持続しないもの「新築に感激して生活していられるのはいいとこ3年」 ◎離婚、災害・・・マイホームを手にした人々(住宅ローンを組んだ人々の「光」と「影」
ススメ
『人生を賭けて「家」を買った人たちの末路』の読書感想文をご紹介します。
年収1000万円でも住宅ローン破綻する人がいる一方で、年収300万円でも完済できる人がいるという、衝撃的な内容でした。
本書は、単に年収の多寡だけでなく、住宅ローンの組み方、ライフプランニングの重要性、そして予期せぬリスクへの備えがいかに大切かを教えてくれます。
感情に流されず、具体的な数字に基づいた冷静な判断が、住宅購入の成功には不可欠だと痛感しました。
家は人生最大の買い物であり、安易な決断がその後の人生を大きく左右すると改めて考えさせられる一冊でした。
