生き様に惹かれる!おすすめのハードボイルド小説10選

人生とは、ときに痛みや衝撃と向き合うこと。そんな現実を正面から受け止め、生き抜いていく男たちを描いたハードボイルド小説がある。リアルな描写やキャラクターたちの深い思考が、読者を引き込む。現在でも愛される名作が多いが、本稿では10作品を紹介する。
誰もが知るあの作品から、意外な作品まで幅広くピックアップ。状況に翻弄され、苦しんだ末に自分を見つけ出していく姿には、何か大きなものを感じる。人を信じること、自分を信じること、自分以外のものに惑わされないこと。いつの時代も通用する「男の生き様」に、読者は惹かれる。
『テロリストのパラソル』

新宿に店を構えるバーテンの島村。ある日、島村の目の前で犠牲者19人の爆弾テロが起こる。現場から逃げ出した島村だったが、その時置き忘れてきたウイスキー瓶には、彼の指紋がくっきりと残されていた……。
作者 | 藤原 伊織 |
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価格 | 902円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2007年05月24日 |
『孤狼の血(1)』

常識外れのマル暴刑事と極道の、プライドを賭けた戦い。作家、マスコミほか多くの賞賛を集めた、圧巻の警察小説。
緻密な構成、卓抜したリアリティ、予期せぬ結末。いやあ、おもしろい。正統派ハードボイルドに圧倒された。
ーー黒川博行氏(作家)
日本ミステリ史に残る、今世紀最高の悪徳警官小説だ。
ーー茶木則雄氏(書評家)
昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていくーー。
作者 | 柚月裕子 |
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価格 | 836円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2017年08月25日 |
『砂のクロニクル(上)』

イランを舞台に描く壮大な一大叙事詩
舞台は、イラン、イラク、旧ソビエト、そしてヨーロッパ・・・。壮大なスケールで描く超大作。ペルシアの地を目指した、2人の日本人が、苛烈な運命に翻弄されながらも強く生きる。
イスラム革命が成功したイラン。王の時代は終わりを告げ、念願のイスラム教を軸とする国家へと移りゆく。イスラムの教えを強く信じ、革命を成し遂げた革命防衛隊だったが、権力を手にしたとたん、内部からじわじわと腐敗がすすみゆく。革命の成功が、理想の国家を作り上げると信じていた革命防衛隊員サミル・セイフは、その現実を目の当たりにし、もう一度イスラム革命の理念を取り戻すべく戦う。
一方、イラク、イラン、トルコなど、カスピ海沿岸に国を持たずさまようクルド人。自らの国家を樹立するため、武装蜂起を計画。その意思を受けクルド人の武器を調達する日本人武器密輸商人ハジ。そして、イラン革命をつぶさに見てきた隻脚の日本人ハジ。2人の日本人の生き様を通じて、中東の置かれた現実や人々の思いを見事に描ききる。
20年以上もの長きに渡り、読み継がれてきた船戸与一最高傑作。小学館文庫にて刊行するにあたり、イランの地図と登場人物紹介を付記。
作者 | 船戸 与一 |
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価格 | 924円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2014年05月08日 |
『疫病神』

作者 | 黒川,博行,1949- |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2014年12月 |
『ホワイトアウト』

作者 | 真保,裕一,1961- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 1998年09月 |
『追いつめる』

作者 | 生島,治郎,1933-2003 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2000年04月 |
『野獣死すべし』

作者 | 大藪春彦 |
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価格 | 880円 + 税 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 1997年01月 |
『擬態』

作者 | 北方 謙三 |
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価格 | 30円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 |
『ヒートアイランド』

作者 | 垣根,涼介,1966- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2004年06月 |
『飢えて狼』

ささやかだが平穏な暮らしが、その日、失われた。怪しい男たちが訪れた時刻から。三浦半島で小さなボート屋を経営していた渋谷は、海上で不審な船に襲われたうえ、店と従業員を炎の中に失う。かつて日本有数の登山家として知られた渋谷は、自らの能力のすべてを投じ、真実を掴むための孤独な闘いを開始する。牙を剥き出し襲いかかる「国家」に、個人はどう抗うことが出来るのか。
作者 | 志水辰夫 |
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価格 | 649円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2004年06月 |
以上が私のおすすめするハードボイルド小説10選です。どれも個性的で魅力的な登場人物たちと、緻密で緊迫感のあるストーリー展開が特徴です。読後、あなたも彼らの生き様に惹かれることでしょう。また、本書には映画化やドラマ化された作品もありますので、ぜひ原作も読んでみてください。最後に、厳しい現実に翻弄されながらも生きる人々のドラマに、心を打たれること間違いありません。皆さんに読んでいただけることを楽しみにしています。
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