大人気シリーズ、ノラネコぐんだんのはじまりのおはなし。
ずっとずっと読みたくて、図書館での2桁予約の数字が減るのを毎日眺めていた記憶があります。
表紙からしてもう、何かが起こりそうな気配が…。
そしてパンのおいしそうなこと。
ワンワンちゃんという凄腕実業家の新規事業の場に現れては「おいしそうだな」「たのしそうだな」という純粋な気持ちだけで「つくってみよう」「のってみよう」「やってみよう」とすぐに行動に移すノラネコぐんだんが最高です。
ぽってりとしたおじさん体型のキャラクターばかりで、なんならおじさんもいるのですが、そのシンプルかつ奥深いキャラクターとは対照的な圧倒的書き込み量。
パンがおいしそうすぎて、この絵本を読んでしばらくはパンばかり食べていました。
たべてみたい→やってみる→ハプニング→ワンワンちゃんに怒られる→反省のお決まりの流れが作られた、伝説の始まりの一冊。
ぜひ読んでみてください。
多分大人のほうがハマります。
たくさんの同じ顔をしたノラネコ軍団が、ワンワンちゃんのパン工場に忍び込み、見よう見まねでパンを作って工場をドッカーンしてしまう御話です。
結局パンは上手に焼けて罪滅ぼしのためにノラネコたちはそのパンを使ったパンフェスティバルのお手伝いをします。
大きく焼けたパンがとても美味しそうだしノラネコ達の挙動も楽しくクスッと笑える一冊です。