主人公は、家族のために「家事をすること」を仕事に選んだ、専業主婦の詩穂。
登場人物たちは、家事、介護、育児など家の中で生じる労働について悩み
しんどさを抱えています。
家事は生きるために、必要なことと理解していても
毎日何かしらの家事が続き、嫌気がさすことがあります。
たかが家事に自分のしたいことや仕事の邪魔をしてきて
追い詰められた経験は誰にでもあると思います。
そんなときに主人公のように、だれかと助け合ったり
話し合ったりしながらうまくやり過ごすことが大切なんだろうなと
思いました。
たかが家事、完璧を求めすぎず、気楽にやっていこうと
思わせてくれる1冊です。
専業主婦というライフスタイルは、本当に減りましたね。世の中はものすごいスピードで変わっているように感じます。
小さい子どもがいる中で家事をするのは大変ですし、仕事をするのも大変です。でも、子どもを産んだからには、頑張るしかありません。手を抜きながら、なんとかやりくりしていくしかないのだと、改めて思わされました。現代の母親たちのリアルな葛藤が詰まった一冊でした。