【前を向いてまっすぐ歩く人だけが、よけていくべきなんだろうか】
いい子が損をする理不尽な世の中に対し「割に合わない」と訴えかけ、一石を投じる作品。品行方正と露悪的な言動・行動のコントラストが効いていて高瀬さん作品の中でも毒っ気満載。モラルに反した行動をとり、必要なことを怠っている人のためになぜ自分が余計に気を配らなければいけないのか?共感できるな。世の中そういう風にできているとはいえそう簡単に割り切れないよね。人間は上手く生きていくためには着ぐるみ以上の猫をかぶり、多少のことには目をつむるしかないのか…
自分の同じような感覚の人がいて安心した。全ては理解できなかったけど、汚い自分、毎日色々なことを考えて生きている自分、それでいいのかもと思った。それを受け入れるしかないのかも。もっと純粋な人間でいたかった。














