黒梅明著『みんな寂しいのです 私の介護現場ノート』は、介護現場で出会う高齢者たちの孤独や寂しさに寄り添いながら綴った実録エッセイです。著者は、日常の小さな会話や気づきから、高齢者の心の声を丁寧に記録し、介護の現場での人間関係や心の支えの大切さを描きます。読者は、介護を通して見える孤独の現実と、それに向き合う優しさや思いやりの大切さを学べる、温かく考えさせられる一冊です。
数々の介護施設で多くの高齢者に接してきた著者。
高齢者一人ひとりの人生ドラマを温かな眼差しで描く珠玉の書。
そして、政府の貧困な介護政策も厳しく告発する。
筆者は本書「まえがき」でこう記しています。
「介護の現場で働いてこられたことに私はとても感謝しています。
ここで出会った人たちから、人が生きるということの意味を気付かされ、教えていただきました。
出会った人から聞かされる一人ひとりの生き方は尊いものでした」
なお、井上英夫氏(金沢大学名誉教授、日本高齢期運動サポートセンター理事長)が推薦。
まえがき
俳優9人の小劇場ー城下町の認知症高齢者グループホームでの体験
101歳
大学病院の看護婦
愛染かつら
一喝
薬剤師
よそもん
怪人
駅長
山のあなたのなお遠く
人生いろいろ -小さな町の老人保健施設での体験
国鉄労働者
リウマチ
乱心
温泉旅館の仲居
紅い巾着
唾を吐く
三味線
愛嬌
正信偈
家に帰りたい
校長先生
巫女
炭焼き
丁度よい
貧乏話
みんなありがとう -山間の認知症グループホームでの体験
真夏の昼下がり -海沿いの認知症グループホームでの体験
尊厳に満ちた人生記録 -泊まりもできる民家型デイサービスでの体験
消したくても消えない記憶
そして一人ぽっちになった
愛しい高齢者 -地方都市の小規模特別養護老人ホームでの体験
裸検査
そうやねぇ
旦那様
ラジオ
小料理屋のおかみ
日本酒
保健の先生
痛い痛い
H筋炎
トンネル工事の親分
住み慣れた地域で暮らす -田舎町の認知症グループホームでの体験
マドンナ
三枚の写真
仏様
人生の最後を生きる -田舎町の小規模特別養護老人ホームでの体験
山奥で生まれ育って
きのどくな
91歳の花嫁
いい夫婦
笑顔の女先生
看取り
介護から見えてくるもの
戦争が青春を破壊した
年金だけでは暮らせない
人を支える家族
安心できない暮らし
命を潤す色気
ウンコが出てすっきり
命が燃え尽きる時
終末期に一人ひとりの尊厳を守れる暮らしを
あとがき
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