行方不明になった麻薬取締官の兄を捜すために、双子の弟がなりすまして潜入捜査をするストーリー。
上手くいくのかと思いながらハラハラ読んだ。正体がバレそうになったり、危ない組織に命を狙われたりしてヒリヒリする展開になる。スパイや裏切者は誰なのか、本当の黒幕は誰なのか、想像を掻き立てられた。面白かった。
ハードボイルド一辺倒ではなく、
20年間音信不通の兄への思い、行方不明の兄の恋人に惹かれながらも一線を引いたり、運び屋の若者に足を洗えてと諭したり、といった描写が良い味を出している。良い作品だ。
こういう大沢作品は好きだね!