17世紀のアジアとヨーロッパを結ぶ貿易の中で、日本人女性がどのように生き抜いたのかについて新たな視点を得ることができました。白石広子さんは、じゃがたらお春やその時代背景に生きた女性たちの歴史を掘り下げ、彼女たちがどのようにしてグローバルな交易の中で役割を果たし、さまざまな文化が交差する中で生活していたのかを描いています。
女性たちが異文化にどう適応し、またその時代の社会的役割がどれほど重要であったかがよく伝わります。歴史の中で埋もれがちな女性の視点を知りたい方にとって、非常に価値のある一冊です。