老後を考える!おすすめ現代シニア世代小説15選「老後の資金がありません」「三匹のおっさん」など話題作をご紹介

老後を現実的に考える上で、小説や漫画は最適な教材ですよ。普段はなかなか見ることのない、シニア世代の現実や悩みを垣間見ることができるからです。老後資金を貯める苦労や、日常の中で見つける小さな幸せ、友情や人間関係の大切さ…さまざまな角度から老後生活を描いた作品がたくさんあります。笑いあり、涙ありの作品から、じっくりと考えさせられるような作品まで、様々なストーリーをお楽しみいただけます。一部ユーモラスな作品もあり、リアリティと笑いで楽しみながら老後生活のヒントを得られることでしょう。普段とは違う角度から自分の未来を考えてみませんか?
『老後の資金がありません』

作者 | 垣谷,美雨 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 中央公論新社 |
発売日 | 2018年03月 |
『三匹のおっさん』

作者 | 有川,浩,1972- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2012年03月 |
『ケアを描く 育児と介護の現代小説』

長らく家庭というとじた領域で、主に女性によって担われてきたケア労働。介護の外部化や男性の子育て参加など状況は大きく変わりつつあるものの、密室育児や介護施設での虐待など、依然として問題は山積している。そのような、揺れるケアの現場を、フィクションはどのように描いているのか。小川洋子・多和田葉子・角田光代・三浦しをん・辻村深月・桐野夏生・金原ひとみなどを中心に、〈ケア〉というキーワードから現代小説に新しい光をあてる一冊。
はじめに──〈ケア小説〉から見えてくるもの/佐々木亜紀子・光石亜由美
1 育児をめぐる〈ケア小説〉──〈母〉と〈父〉の多様性
第1章 〈母親になろう〉とする母子たちの物語──角田光代『八日目の蝉』/光石亜由美
コラム1 ママ友たちのカースト──桐野夏生『ハピネス』『ロンリネス』/崔正美
コラム2 〈イクメン小説〉のなくなる日──川端裕人『ふにゅう』・堀江敏幸『なずな』/光石亜由美
第2章 ケア小説としての可能性──三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』/米村みゆき
コラム3 定型化された「家族」のイメージを批評する──是枝裕和監督『万引き家族』など/米村みゆき
コラム4 「夫婦を超え」ていくには──ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』/飯田祐子
第3章 弱さと幼さと未熟さと──辻村深月「君本家の誘拐」『冷たい校舎の時は止まる』/古川裕佳
コラム5 「毒親」の呪縛と「毒親」離れ──姫野カオルコ『謎の毒親──相談小説』/光石亜由美
第4章 家政婦が語るシングルマザー物語──小川洋子『博士の愛した数式』/佐々木亜紀子
コラム6 出会いを生きる子ども──小川洋子『ミーナの行進』など/佐々木亜紀子
コラム7 アウトサイダー・アートをめぐる小説──村上春樹『1Q84』・小川洋子『ことり』/佐々木亜紀子
2 介護をめぐる〈ケア小説〉──高齢者・障がい者・外国人
第5章 ケアと結婚と国際見合い──楊逸「ワンちゃん」『金魚生活』/尹芷汐
コラム8 外国語を話す家族たち──温又柔「好去好来歌」/尹芷汐
第6章 ディストピアの暗闇を照らす子ども──多和田葉子「献灯使」/磯村美保子
コラム9 ワンオペ育児者は逃げられない──金原ひとみ『持たざる者』/磯村美保子
コラム10 家族介護をどう描くか──水村美苗『母の遺産──新聞小説』/山口比砂
第7章 新しい幸福を発見する──鹿島田真希『冥土めぐり』/飯田祐子
コラム11 障がい者の恋愛と性と「完全無欠な幸福」──田辺聖子「ジョゼと虎と魚たち」/飯田祐子
コラム12 心の中はいかに表象されるのか──東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由』/米村みゆき
あとがき/米村みゆき
作品名索引
作者 | 佐々木亜紀子/光石亜由美/米村みゆき |
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価格 | 2200円 + 税 |
発売元 | 七月社 |
発売日 | 2019年04月08日 |
『終わった人』

大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられそのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか?シニア世代の今日的問題であり、現役世代にとっても将来避けられない普遍的テーマを描いた、大反響ベストセラー「定年」小説。
「定年って生前葬だな。これからどうする?」
大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた主人公・田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れる。年下でまだ仕事をしている妻は旅行などにも乗り気ではない。図書館通いやジムで体を鍛えることは、いかにも年寄りじみていて抵抗がある。どんな仕事でもいいから働きたいと職探しをしてみると、高学歴や立派な職歴がかえって邪魔をしてうまくいかない。妻や娘は「恋でもしたら」などとけしかけるが、気になる女性がいたところで、思い通りになるものでもない。
惑い、あがき続ける田代に再生の時は訪れるのか? ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す──。
シニア世代の今日的問題であり、現役世代にとっても将来避けられない普遍的テーマを描いた、大反響ベストセラー「定年」小説。
作者 | 内館 牧子 |
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価格 | 1034円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2018年03月15日 |
『孤舟』

作者 | 渡辺,淳一,1933-2014 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 集英社 |
発売日 | 2013年09月 |
『死んでしまえば最愛の人』

古希を過ぎても恋に萌える男女、犬も食わない(?)老年夫婦の秘密、
驚くべきイマドキ家族の実態、高齢者ならではの本音の友情物語、
いるいる&あるあるシニアの加齢な日常……。
身につまされる! いるんだ、こんな人! 読みだしたら止まらない、
あなたのまわりにもありそうな39の人間模様。
シニア向け老年エッセイで人気を博す著者、渾身の超短編小説集!
<内容より>
▼「喫茶店のおしごと」
昭和の香りが残る喫茶店の71歳のママ、美穂子さん。二つ年下の男性客にデートに誘われ、下着を新調してみたのだが…。
▼「孫に愛されちゃう法」
孫の愛されるには2通り。お金でくるむか、労力でくるむか。恵美さんはふと、ある労力作戦を思いつき、実行に移した。
▼「介護脱毛」
嫁に「頭の毛よりシモの毛の心配をしたら」と言われてあわてた寿子さん。「介護脱毛」について情報集めをしてみると…。
▼「同窓会ほらー」
75歳の中学の同窓会で、希代さんは昔、好意を持っていた浜野くんに話しかけた。しかし、どうにも話が嚙み合わず…!?
第1章 老い萌え
狙われる男
会話がお下手
ばば殺しトーク
老い萌え
キャッツ愛
喫茶店のおしごと
第2章 夫婦の道すじ
待たれる男
かあさん、ごめんな
令和箱男
菜園ばなし
〈お昼〉というタタカイ
死んでしまえば最愛の人
第3章 家族哀歌(哀歌にルビ・エレジー)
愛しき娘よ孫よ
甘えん坊将軍
孫に愛されちゃう法
嫁天下
介護脱毛
嚙みつき亀子ちゃん
親孝行も金次第
御役御免
使い捨てばあちゃん
第4章 今日の友は明日の友?
真っ黒アドバイス
ライン下り
犬の本心
新しいおともだち
10匹狼さようなら
選手交代
同窓会ほらー
第5章 ときは流れて
たどり着かない帰れない
こわいものなし
もしかしたら、私……
実家どうなる
おれは、ばばドル
切れかけ絆
根くらべ
固く辞退します
もの思う朝
今日も平穏無事
強引ぐ まいうえー
作者 | 小川 有里 |
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価格 | 1870円 + 税 |
発売元 | 草思社 |
発売日 | 2023年11月01日 |
『おもかげ』

作者 | 浅田,次郎,1951- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2020年11月 |
『にぎやかな落日』

独り暮らしのおもちさんは、持病が悪化し、入院することになった。東京に住んでいる娘と、近くに住んでいる嫁があれこれと世話をやいてくれる。夫が特養にに入ってからは、娘は一日二度、電話をしてくれているし、嫁のトモちゃんは、車で買い物に連れて行ってくれている。人生最晩年のおもちさんの毎日の、愛嬌と不安、懐かしさともどかしさ。『平場の月』の作者が描く、誰かの助けと共にある生活の、寂しさが胸に迫る。
作者 | 朝倉かすみ/著 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 光文社 |
発売日 | 2023年11月14日 |
『55歳からのハローライフ』

作者 | 村上,竜,1952- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 幻冬舎 |
発売日 | 2014年04月 |
『じい散歩 (双葉文庫)』

作者 | 藤野千夜 |
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価格 | 784円 + 税 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2023年08月08日 |
『エ・アロール : それがどうしたの』

作者 | 渡辺,淳一,1933-2014 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 角川書店 |
発売日 | 2003年06月 |
『うちの父が運転をやめません』

作者 | 垣谷,美雨 |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2023年02月 |
『定年就活働きものがゆく』

作者 | 堀川,アサコ |
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価格 | 不明 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2022年01月 |
『佐賀のがばいばあちゃん (徳間文庫)』

作者 | 島田洋七 |
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価格 | 550円 + 税 |
発売元 | 徳間書店 |
発売日 | 2016年05月27日 |
『記念日の客』

作者 | 赤川,次郎,1948- |
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価格 | 不明 |
発売元 | 双葉社 |
発売日 | 2016年04月 |
こうして一つ一つ作品を紹介してきましたが、どれも現代のシニア世代が置かれる現実や抱える問題、楽しみ方といったテーマを真剣に描き出しています。老後資金の不安、仲間との交流、家族との関係、趣味への没頭、自分らしく生きる姿勢など、みなさん自身が現在抱えているかもしれない課題や日常の様子が、作品を通して具体的に綴られ、また色々な角度から見つめ直すきっかけを与えてくれます。
実は、本の力ってすごいんです。現実の世界では遠慮したり、視線をそらしたりしがちな問題に、作品はあえて突き進み、頭の中だけで渦巻いていた悩みを言葉に変えてくれます。読み終わった後、何か胸に残るものがあったり、途方に暮れていた思考の道筋がつながったりする瞬間、それが本の魅力なんですよね。
それに、本を読むことにより新たな発見があったり、視野が広がったりします。人生の先輩たちが試行錯誤しながら生き抜いていく様子を読むことで、今の自分の生活について考え直したり、未来に対する不安を少しでも軽減したりする助けになるかもしれません。
今回の15作品は、すべて評判の良い作品ばかりです。面白いだけでなく、深いメッセージを含んでいます。あなた自身にとって一番共感できる作品、または興味を引かれる作品を見つけたら、ぜひ読んでみてください。そして、その中に込められた想いやメッセージを受け取り、自分の生活に活かしてみてはいかがでしょうか。読書は決して一人だけの活動ではありません。作品と作者、そしてあなたとの新たな対話が始まる、そんなきっかけになれば嬉しいです。
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