「そろそろ出番ですよ」のメッセージの側に「蕾（つぼみ）」の一文字。ハガキに筆で書かれた「蕾」の字は、まるでワクワクと出番を待つかのように弾んでいます。そんな風に、メッセージと漢字一文字をセットにしてハガキに書くのが字手紙の楽しみ方です。メッセージを引き立て、想像力が沸き立つ一文字を見つけ、作品に仕上げたときの喜びをぜひ体感してみてください。
本書では、字手紙を書くための筆のレッスンのほか、言葉のセンスを磨くための「課題」コーナー、字手紙をやりとりした実際の例、贈り物に添えたりお祝いの気持ちを伝えたりする字手紙の作例など、内容は盛り沢山。
筆を使った大人の言葉遊び、はじめてみませんか？
□第一章 字手紙の基本
道具を揃えよう／中筆の扱い方／字手紙のルール／何をどう書く？／実践
□第二章 さまざまに仕上げる
同じ文字でも形を変えて／同じ文字でも線質を変えて
□第三章 小筆のレッスン
小筆の疑問に答えます／平仮名の書き方いろは順／漢字と平仮名の言葉を書いてみよう
□第四章 表現力を磨こう
言葉のセンスを高めよう／課題から作品を考える／課題「贈」「月」「外」「先」
□第五章 贈りたい字手紙
字手紙で繋がる／お礼の字手紙／贈り物に添える字手紙／お誘いの字手紙／お祝いの字手紙／お見舞いの字手紙／季節のご挨拶／応援の字手紙
ゲスト
『決定版 字手紙レッスン 言葉のセンスが磨かれる』（関紫芳著）は、文字だけでなく言葉選びにも重点を置いた字手紙の指南書です。美しい字を書くコツとともに、相手に気持ちを的確に伝える表現方法や文章の構成、季節の挨拶や感謝の言葉の工夫が丁寧に解説されています。実践的な例や練習法も豊富で、初心者から経験者まで楽しみながら文章力と文字力を同時に磨ける一冊です。手紙を書く喜びと表現の楽しさを再発見できる内容でした。
