『演歌よ今夜も有難う 知られざるインディーズ演歌の世界』の読書感想文をご紹介します。
本書は、都築響一氏が長年かけて取材したインディーズ演歌の世界を記録した作品です。
演歌は、日本の伝統的な音楽であり、多くの人々に愛されてきましたた。
しかし、その一方で、インディーズ演歌と呼ばれる、メジャーではない歌手や楽曲が存在することは、あまり知られていません。
本書では、都築氏が全国各地を訪ね歩き、インディーズ演歌の世界に生きる人々の姿を活写しています。
登場するのは、スナックで歌う人、地方のイベントで歌う人、自費出版でCDを制作する人など、様々な人々。
彼らは、それぞれに演歌に対する情熱を持ち、自分たちの音楽を追求しています。
本書を読んで、私はインディーズ演歌の世界の奥深さに大きな感銘を受けました。
彼らは、決して恵まれた環境にいるわけではありません。
しかし、それでも演歌を歌い続けます。
その姿は、シンプルに勇気を与えてくれます。
演歌は、日本の文化や歴史を反映した音楽。
歌詞には、人生の喜びや悲しみ、希望や絶望などが込められています。
演歌を聴きながら、その時代背景や人々の生き様を読み取ることで、まるで自分の人生を振り返っているような気持ちにもなります。
ぜひ、手に取ってみてください。