物語が進むにつれて、二人の視点が交互に語られることで、それぞれが抱えるトラウマや孤独、葛藤が浮かび上がり、読者として居心地の悪さや共感、恐怖を同時に感じさせられました。 
そしてラストでは、巧みに張られた伏線が一気に回収され、衝撃的な展開とともに「誰が加害者か、被害者か」「罪とは何か」という問いが胸に迫ります。
老人ホームと小児科病棟でのボランティアを通して、
二人の知らないところで大人たちの事情や因果が絡み合い、
“ちょっとした言動”が誰かの人生を大きく狂わせていく様子が本当に怖いです。 
思春期特有の残酷さと幼さ、そして罪悪感の薄さが丁寧に描かれていて、
読後には「もし自分があの場にいたら」と考えずにはいられない、
後味の苦い一冊でした。











