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探偵、ニューヨークときたら、ハードボイルドだ!
堂場瞬一が作家20周年を記念した書き下ろしの作品。
ニューヨークが舞台で1959年の時代設定ということもあり、いつもの堂場警察小説とは違い、少し違和感があったが、読んでいくうちに慣れていき、ニューヨークの情景も浮かんできて楽しめた。ロックロール、ヤンキース、ブロードウェイ、ダイナー、イーストリバーなど、ニューヨークを感じる単語が彩ってくれる。
最後は悲しい結末になりそうだったが、「ハードボイルド=やせ我慢の美学」を地で行くような終わりで、うまく締めてくれた。