この作品は「烏に単は似合わない」のシリーズの[第一部]完結巻。
どちらかといえば二作目(一作目と同時進行である)の「烏は主を選ばない」側によったストーリーになっている。
八咫烏たちが暮らす“山内”が危機に晒され、必死に戦う様や、明かされる衝撃の真実が描かれる。
この中で「烏は主を選ばない」を読んだ人に読んで欲しいセリフ、シーンがある。
“–全部、こいつの手のひらの上か“
というセリフである。これは、とある人物の“雪哉”に対する評価であり、その人物(と???)によって「烏は主を選ばない」で“雪哉”が手のひらの上で転がされたことを思えば、いかに彼が変化したかがわかるだろう。
手に汗握る完結巻。皆さんもぜひ読んでみてください!