【女であることの不平等さ】
男女の性の不条理に切り込む衝撃作。女性教師と男子生徒が男女間に存在する性の格差に向き合う姿が描かれている。自分の性を弄ばれた恐怖心、恥辱、自己嫌悪、無力感…人間の言葉にならない生々しい憤りの感情がグロテスクなほどこの作品にはたくさん詰まっているのだ。いつだって女は弱者で男は強者なのか?性被害において、男が弱者になることもあるのではないか?目を背けたくなるシーンも多くあるが、決して他人事ではない題材だと感じるので、私自身登場人物の行く末を見守りながら、性の問題と向き合っていきたい。