-あらすじ-
主人公の少年[修司]が、一度は失った小説への情熱をだんだんと取り戻していく物語。修司は地元のコンクールで大きな賞を早いうちから手にしてしまったことで、自身が小説を通じて向かう目標が分からなくなってしまう。
そんななか、入学したばかりの中学校で同級生の少女[優芽]と出会い、廃部寸前の文芸部のため、再建するための実績づくりを頼まれる
修司は三題噺、ショートショートといった書くためのリハビリを通じ、再び小説と向き合っていこうとするのだが、一方で優芽の行動に違和感を感じるようにもなり...
-感想-
修司と優芽がお互いに小説を書きたい気持ちを刺激しあう展開が素敵です。彼女が抱える秘密に関しては予想できる範囲内ではあったものの、文章内で直接的な描写をしないことを逆手に取ったオチには納得できました。
この小説で一番エモいと感じたのは「修司と優芽がそれぞれ小説を書くきっかけになった理由」ですね。物語の舞台が活かされた良い設定だと思います。










