冬に読みたくなる本10選

どえらい厳しい冒険に出かける気概のある方には、遠い未来、全く違う世界での壮大な旅もお薦め。そりゃあもう、想像もつかないような生物の息吹を感じることができちゃいますよ。一方、ほっこりしたい方は、田舎の小さな街で起こる人間ドラマがオススメ。温かい気持ちに浸ることができます。また、現代社会を過酷な目線で描いた作品もありますよ。人の心の闇を描くことで、現実を見つめ直すきっかけになるかもしれません。とくに恋愛物語好きの方には、二人の恋を描いた物語がぴったり。まったりと読んでいると、あっという間に時間が過ぎること間違いなし。
『冬にそむく』

作者 | 石川,博品 |
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価格 | 不明 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2023年04月 |
『終わらない冬、壊れた夢の国』

誰かを殺すまで、ループは終わらない。
足を踏み入れた人間が続々と消えていくという「人食い遊園地」。
そんな都市伝説が囁かれる老舗の遊園地『サニーパーク』に、竜崎カシオは高校の友人たちと訪れた。アトラクションを満喫し何事もなく一日を終えるはずだったカシオは、友人の一人である小練菜々に人気のない場所に連れられ、刃物で刺されてしまう。死に至る直前、彼女はカシオにあることを懇願する。
「お願い……あせびちゃんを、助けてあげて」
カシオが目を覚ますと、サニーパークに入園した朝に、時間が巻き戻っていた。
激しく動揺するカシオは事態を呑み込めないまま、友人たちと“2回目”のサニーパークを巡る。自分を刺した小練菜々を警戒するカシオだったが、最後まで彼女に怪しい素振りはないまま、閉園時間を迎えた。退園するためカシオがゲートを抜けた直後、またしてもサニーパークに入園した朝に時間が巻き戻った。
混乱を極めるカシオの前に、一人の女子高生が現れる。
彼女は小寺あせびと名乗り、カシオがサニーパークから出られず同じ一日をループしているのだと告げる。そして、このループ現象から抜け出す唯一の方法は、誰かを殺すことだと……。
【編集担当からのおすすめ情報】
アニメ映画が世界各国の映画祭で高い評価を受けた『夏へのトンネル、さよならの出口』に始まる〈時と四季〉シリーズの最後を飾る「冬」の物語。
作者 | 八目 迷/くっか |
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価格 | 891円 + 税 |
発売元 | 小学館 |
発売日 | 2025年04月18日 |
『恋する寄生虫』

何から何までまともではなくて、
しかし、紛れもなくそれは恋だった。
「ねえ、高坂さんは、こんな風に考えたことはない? 自分はこのまま、誰と愛し合うこともなく死んでいくんじゃないか。自分が死んだとき、涙を流してくれる人間は一人もいないんじゃないか」
失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。
しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことをーー。
作者 | 三秋 縋 |
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価格 | 715円 + 税 |
発売元 | KADOKAWA |
発売日 | 2016年09月24日 |
『冬の光』

四国遍路を終えた帰路、冬の海に消えた父。高度成長期の企業戦士として、専業主婦の妻に守られた家庭人として、幸せなはずの人生だった。死の間際に想ったのは愛した女なのか、それともー四国で父の足跡を辿った次女の碧は、ある事実を知る。家族、男女関係の先に横たわる人間存在の危うさを炙り出した傑作長編。
作者 | 篠田 節子 |
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価格 | 1012円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2019年03月08日 |
『私がいないクリスマス』

家族だから、嘘をつく。突如として宣告された進行癌。三十歳で独身、中島育子はクリスマス・イヴに手術室にいた。終始ツキのなかったこれまでの人生。朦朧とした意識の中、毎年クリスマスには家を空けていた父親のことを思い出す。嘘ばかりついていた父はあのとき何をしていたのだろう。現代版「クリスマス・キャロル」がここに。泣ける、笑える、面白い!すべてを堪能できる作家、それが加藤元。
家族だから、嘘をつく。
突如として宣告された進行癌。三十歳で独身、中島育子はクリスマス・イヴに手術室にいた。終始ツキのなかったこれまでの人生。朦朧とした意識の中、毎年クリスマスには家を空けていた父親のことを思い出す。嘘ばかりついていた父はあのとき何をしていたのだろう。現代版「クリスマス・キャロル」がここに。
泣ける、笑える、面白い!すべてを堪能できる作家、それが加藤元。
こんなに面白い小説、読まないなんてもったいない!
序 章
第一章 十二月二十三日
第二章 十二月二十四日
第三章 十二月二十五日
第四章 十二月二十六日
第五章 十二月二十七日
第六章 十二月二十八日
第七章 十二月二十九日
終 章 十二月三十一日
あとがき──病床でみる夢──
作者 | 加藤 元 |
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価格 | 704円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2015年11月13日 |
『冷たい校舎の時は止まる(上)』

エンターテインメント界注目の大型新人・辻村深月が贈る青春小説
閉じ込められた8人の高校生ーー雪はまだ降り止まない
「ねえ、どうして忘れたの?」
雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。開かない扉、無人の教室、5時53分で止まった時計。凍りつく校舎の中、2ヵ月前の学園祭の最中に死んだ同級生のことを思い出す。でもその顔と名前がわからない。どうして忘れてしまったんだろうーー。第31回メフィスト賞受賞作。
フラッシュバック
第一章 「初雪」
第二章 「きっかけの日」
第三章 「女友達」
第四章 「事件当日」
第五章 「おばけなんてないさ」
第六章 「明るい絶望」
第七章 「消えた一人」
第八章 「ガラスの森」
第九章 「暗闇から手をのばせ」
作者 | 辻村 深月 |
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価格 | 1100円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2007年08月10日 |
『クリスマス・キャロル』

世界でもっとも読まれているクリスマスの物語、
チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』。
幸せとはなにかを考えずにはいられない、
オスカー・ワイルドの童話『しあわせな王子さま』。
クリスマスシーズンに読みたいふたつの名作を
「赤毛のアン」シリーズの翻訳で人気の
村岡花子の美しい訳でお届けします。
自身もクリスチャンであった村岡花子が手がけた童話『さびしいクリスマス』も特別に収録。
イラストレーター北澤平祐と装丁家・中嶋香織とによる、
クラシカルかつ可愛い装丁で、
プレゼントにも、自分で持っているにも、ぴったりの一冊になりました。
毎年クリスマスに読み返したいアンソロジーです。
*中学生以上の漢字にルビつき
『クリスマス・キャロル』作:チャールズ・ディケンズ 訳:村岡花子
『しあわせな王子さま』作:オスカー・ワイルド 訳:村岡花子
『さびしいクリスマス』作:村岡花子
解説……河合祥一郎
作者 | チャールズ・ディケンズ/村岡 花子/オスカー・ワイルド/河合 祥一郎 |
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価格 | 1980円 + 税 |
発売元 | 講談社 |
発売日 | 2024年10月31日 |
『雪だるまの雪子ちゃん』

ある豪雪の日、雪子ちゃんは空から降ってきたのでした。そして最初に彼女を発見した画家・百合子さんの物置小屋に住みつきました。雪子ちゃんはトランプや夜ふかしやバターが大好きで、数字が苦手な野生の雪だるま。近所の小学生と雪合戦やなわとびもします。夏の間は休眠するし、いずれは溶けてしまうので、いつも好奇心旺盛。「とけちゃう前に」大冒険! カラー銅版画12枚収録。
作者 | 江國 香織/山本 容子 |
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価格 | 825円 + 税 |
発売元 | 新潮社 |
発売日 | 2013年11月28日 |
『季節風 冬』

作者 | 重松 清 |
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価格 | 565円 + 税 |
発売元 | 文藝春秋 |
発売日 | 2012年10月05日 |
『雪の断章』

迷子になった五歳の孤児・飛鳥は親切な青年に救われる。二年後、引き取られた家での虐めに耐えかね逃げ出した飛鳥に手を伸べ、手元に引き取ったのも、かの青年・滝杷祐也だった。飛鳥の頑なな心は、祐也や周囲の人々との交流を経て徐々に変化してゆくが…。ある毒殺事件を巡り交錯する人々の思いと、孤独な少女と青年の心の葛藤を、雪の結晶の如き繊細な筆致で描く著者の代表作。
作者 | 佐々木丸美 |
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価格 | 968円 + 税 |
発売元 | 東京創元社 |
発売日 | 2008年12月 |
それぞれの作品が冬の寒さを忘れさせ、また新たな寒さを教えてくれるものばかりでしたね。寒冷な季節だからこそ、ゆっくりと時間を持て余し、作品の世界に没頭できる機会。時間を忘れ、心がトキメキ、時には身震いするような感動をくれる作品たち。どの作品も一冊一冊が、ほんの一挿話から世界観全体まで、その描写世界に引き込まれ、冬の寒さを忘れさせてくれたでしょう。
冬に読む本とは、厳冬の寒々しい風景を反映するものだけでなく、温もりや希望を教えてくれるもの、心の底から感動してしまうもの…さまざまな要素が含まれていますよね。それぞれが読者の心に影響を与え、冷たい季節をさらに豊かなものに変えてくれます。
また、これらの作品は、読み終えたあともその感動や思索がくすぶり続け、日常の中で対峙する冬を新たな視点で見つめ直す機会をくれます。読書は深い思索の旅であり、特にこれらの作品はその旅がまさに冬の旅と言えるものばかりです。
これからもう一度、ご自身の心地よい空間で、もしくは、新たな場所で、また新たな時間を見つけて、これらの作品と改めて向き合ってみてはいかがでしょうか。それぞれの作品が提示する「冬」に、自身の「冬」を重ねながら読むと、思わぬ発見や感動があるかもしれませんね。冬の寒さを幾重にも感じつつ、それに耐え抜く自分自身を、また新たな視点で感じることができるはずです。
以上、冬に読みたくなる本10選をご紹介しました。読書を通じて、冬のある特別な季節の魅力を味わってみませんか。心地よく包まれるような読書の時間と、その後の余韻を存分に楽しんでいただければ、と思います。残る冬、素敵な時間をお過ごしくださいね。
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