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ライトノベル

86―エイティシックス― 1

安里アサト/著 しらび/イラスト I-IV/イラスト・著
発売日: 2017年03月10日
発行元: KADOKAWA

サンマグノリア共和国。そこは日々、隣国である「帝国」の無人兵器《レギオン》による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対して、共和国側も同型兵器の開発に成功し、辛うじて犠牲を出すことなく、その脅威を退けていたのだった。

そう――表向きは。

本当は誰も死んでいないわけではなかった。共和国全85区画の外。《存在しない“第86区”》。そこでは「エイティシックス」の烙印を押された少年少女たちが日夜《有人の無人機として》戦い続けていた――。

死地へ向かう若者たちを率いる少年・シンと、遥か後方から、特殊通信で彼らの指揮を執る“指揮管制官(ハンドラー)”となった少女・レーナ。

二人の激しくも悲しい戦いと、別れの物語が始まる――!

第23回電撃小説大賞《大賞》受賞作、堂々発進!

担当ライター
橘疾風のアイコン画像 橘疾風
の面白い3つの見どころ

  • 2021年4月アニメ化で緊迫した戦闘を詳細に表現
  • 会えないボーイ・ミーツ・ガール
  • 進撃の巨人やマブラヴオルタネイティヴのような絶望的な状況に置かれた人類の戦い

book 86―エイティシックス― 1 の書評(感想)

大国ギアーデ帝国と主人公たちが戦い守る全85区画を有するサンマグノリア共和国。

帝国は世界初の完全自立無人戦闘機械《レギオン》で共和国を侵略するが、同型機を開発した共和国側も犠牲を出さずに退けていた。

しかし、実際にはタイトルにある86(エイティーシックス)達が無人と称される有人機で戦っていたのだった。

2016年の第23回電撃小説大賞の大賞作品です。

1巻でとりあえず完結しています。

2、3巻で完結するお話ではないので、とりあえず試しに読んでみるという選択ができる本です。

文章自体は難しい言葉がたくさんあって、文学的な作品でもあります。

ハードな世界観と雰囲気が86作品の特徴で魅力的な所です。

人種差別を示す差別的な表現や86を「豚」と呼ぶなど不快に思う人もいるので、ここは要注意だと思います。

物語の展開は引き込む力を感じました。

各場面の描写や演出は良く、特に戦闘シーンはもっと読みたいと思える仕上がりです。

登場人物では、銀髪で美しいヒロインのレーナと死神と呼ばれるヒーローのシンには際立つ魅力を感じました。

理想主義のヒロインと本当に厳しい現実を戦う86との対比、仮初の平和を味わう共和国の人々がリアルさを醸し出しています。

戦闘機が出てくる作品やロボットモノではよく出てくるコールサインや無線通話が厚く記されており、メカ好きには読み応えがありました。

進撃の巨人やマブラヴオルタネイティヴのような絶望的な状況を描いた作品を楽しめた人にはおすすめです。

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