悩むな、考えよ。混迷の時代を照らす、ゆるぎない言葉がここにある。
日常の言葉で哲学の核心を伝え、「哲学エッセイ」という新たな分野を拓いた池田晶子氏。累計30万部のロングセラー『14歳からの哲学』をはじめ、その著作は没後8年を迎える今なお、人生を真摯に考える読者から熱い支持を受けて読み継がれています。本書は、池田氏の著作の中から、目まぐるしく移り変わる時代の中で、私たちが物事を正しく考え、よりよく生きるための指針となる言葉を11のテーマ別に精選し、1冊にまとめた「言葉集」です。時を超えて変わらない真理と、人の世への洞察にみちた池田晶子の言葉を、今こそぜひ味わってください。
目次よりー
【人生】何のために生きるのか／【幸福】あなたはなぜ満たされないか／【愛と孤独】孤独の味わい方／【自分】「自分探し」で自分は見つからない／【善悪】一切は君の自由だ／【世の中】金のもうけ方を教える前に／【科学と情報】情報があれば賢くなるか／【言葉】言葉が人間を創る／【老い】体は人生を渡るための舟／【死】終わりではなく、始まり／【考える精神】悩むより先に、考えよ……など全88篇
ゲスト
『幸福に死ぬための哲学――池田晶子の言葉』は、哲学者・池田晶子の生と死に対する思索を集約した一冊です。生前の著作や講演から、「人はなぜ生き、いかに死ぬのか」という根源的な問いに向き合う言葉が厳選されています。池田は、死を恐れるのではなく、いかに自覚的に生きるかこそが幸福につながると説きます。静かな言葉の中に深い洞察があり、「考えることの尊さ」を改めて感じさせる一冊です。生きることと死ぬことを真正面から見つめ直す哲学的遺言ともいえます。
