『やりたいことが見つからなければ留学しなさい。』を拝読し、強く心を揺さぶられました。
著者は、自身の経験に基づき、安易な自己分析や周囲の意見に流されるのではなく、全く異なる環境に身を置くことで、本当に求めるものが見えてくると語ります。
特に印象的だったのは、留学という非日常がもたらす自己との対話の深さです。異文化に触れ、言葉や価値観の壁に直面する中で、否が応でも自分自身と向き合わざるを得ない状況が生まれる。
その過程で、今まで意識していなかった内なる声に気づき、本当に情熱を注げる何かを発見できるのだと、著者の言葉は力強く訴えかけます。
本書は、将来に漠然とした不安を抱える若者だけでなく、現状に閉塞感を感じている全ての人にとって、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれる一冊です。
しないことを見つけるためにすることを提案してくれる一冊でもあると思います。