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ブラックユーモア満載で、思わずクスッと笑ってしまうのに、その後にゾッとするような感覚が残る短編集でした。人間の欲や弱さ、滑稽さを鋭く切り取った話ばかりで、読後には痛快さと苦みが同居します。日常のすぐ隣にある狂気や異常が、あまりにも自然に描かれているため、「自分だったらどうするか」と考えずにはいられませんでした。伊坂作品とはまた違う角度の皮肉さで、東野圭吾の多面性を強く感じる一冊でした。
誘拐してでも孫に会いたい!暇をもて余す爺さん仲間が思いついたスゴイ計画とは?「誘拐天国」。身の毛もよだつおかしさと恐ろしさ。ブラックな笑いを極めた会心の作品が1ダース!(対談・京極夏彦)
ブラックユーモア満載で、思わずクスッと笑ってしまうのに、その後にゾッとするような感覚が残る短編集でした。人間の欲や弱さ、滑稽さを鋭く切り取った話ばかりで、読後には痛快さと苦みが同居します。日常のすぐ隣にある狂気や異常が、あまりにも自然に描かれているため、「自分だったらどうするか」と考えずにはいられませんでした。伊坂作品とはまた違う角度の皮肉さで、東野圭吾の多面性を強く感じる一冊でした。