「ぼくの背中はおさわり禁止!」の読書感想文をご紹介します。
本書は、ユーモラスな絵柄と力強いメッセージが印象的でした。
主人公の男の子が、自分の背中を触られたくないという気持ちを、様々な動物たちとのやり取りを通してストレートに伝えてきます。
「いや!」と断る言葉には、子どもらしい率直さと、自分の身体を守りたいという強い意志が感じられました。
大人から見ると些細なことに思えるかもしれませんが、子どもにとっては大切なパーソナルスペースの問題です。
絵本を通して、子どもたちが自分の気持ちを言葉にすること、そしてそれを周りの人に伝えることの大切さを学べるのではないかと感じました。
また、様々な動物たちが登場することで、物語に楽しさと広がりが生まれています。
それぞれの動物の反応も個性的で、読み聞かせをする際にも、声色を変えるなどして楽しめるでしょう。
この絵本は、子どもたちの自己肯定感を育み、他者の気持ちを尊重する心を養うきっかけになるかもしれません。
読み終わった後には、子どもと「自分の大切なもの」「いやなこと」について話し合ってみるのも良いかもしれません。
温かいタッチの絵と、心に響くメッセージが、子どもたちの心に優しく語りかける素敵な一冊でした。