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この本は100年前の世界を貴重な写真とともに旅できる魅力的な記録集でした。ワルデマール・アベグという青年が撮影した写真の数々は、当時の日本や世界各地の生活や風景を生き生きと伝えており、歴史の証言として非常に価値があります。特に大正時代の日本の様子が鮮明に記録されている部分が印象的で、現在とは全く異なる街並みや人々の暮らしぶりに感動しました。写真一枚一枚に込められた時代の空気感や、旅行者の視点から見た各地の文化の違いが興味深く、まるで自分もその時代を旅しているような気分になります。100年という時の流れの中で失われたものと変わらないものの対比が考えさせられ、歴史への理解が深まりました。写真集としても歴史資料としても価値の高い、貴重な一冊だと思います。