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ブクスタ！

この作品の前作「烏に単は似合わない」を読んでから時間が空いてしまったけれど、問題なく楽しむことができた。「烏に単は似合わない」は、後宮ストーリーのような雰囲気が強かった。そんな中で突如登場した“若宮”は常人（実際人ではない）ではないものを感じた。だが、今作では若宮の行動の理由を知ることができ、同時進行のストーリーならではのリンクも多くあったものの、それ抜きでも十分なストーリー性があり、特に“協力者”の正体や“雪哉”の冒険には時にハラハラ、時にワクワクしながら楽しむことができた。

このストーリーはシリーズの続きにも大きく関わってくる一作なので、ぜひ「烏に単は似合わない」を読んだ人は続けて読んで欲しいと思う。