辛いことがあったとき、壁にぶち当たったとき、人は誰でもこう思います。
「なぜ、私だけこんな目にあうの？」
「私は何のために、生きているんだろう？」
悲しみの底に落ちながら、自分に対し、無意識にこんな問いかけをします。
しかし、うれしいことや幸せだなあと思うときはどうでしょうか。
「なぜ、私は幸せなんだろう？」
「なぜ、こんなに嬉しいんだろう？」
そう自分に問いかける人はほとんどいません。
つまり、悲しみや辛さといったネガティブな感情があるとき、
人は、自分を見つめ直すために、自答することがわかります。
そして、その問いに答えようとする意識が、プラスの感情を生み、
そこから這い上がるヒントを生み出してくれるのです。
ここに登場する20人の起業家たちは、人生の難局を自分へ問うことで乗り越えてきた勇者たちです。
「勇者」と言っても、IQが高いとか、類稀な才能を持って生まれた天才という意味ではありません。
「これといって得意なこともない」「自分に何ができるかわからない」という、
ゼロ地点からのスタートを切った人ばかりです。
彼女たちはみな、迷い、もがく中「自分への問い」をすることで、
未来を変えると覚悟をしました。
そのための一歩を踏み出し、さまざまな苦労や挫折を繰り返しながら、
自分らしい生き方を見つけた勇気ある者たち。だからこそ、「勇者」なのです。
先の見えないこの時代、誰もが不安を抱えて生きていることは間違いありません。
しかし、本書に登場する20人のストーリーを読めば、
「今、辛いのは私だけじゃない」と思えるでしょう。
そして、人生とは「自分次第で変えることができる」と思えるようになるはずです。
この本を読み終えたあなたが、勇気を持って人生を進もうと奮起したり、
諦めていた夢をもう一度追いかけようと思ったりするきっかけとなることを、
彼女たちはみな望んでいます。
今、自分に問いてみてください。
「あなたは今、誰のために生きていますか？」
この問いの答えを見つけたい方は
ぜひ本書を手に取ってみてください。
秋吉利恵/石田史/一条佳代/上原茉莉奈/小川真美/小田原汀/北森ちか/kimico/木村美紀/櫻井知世/高木陽子/高塩充代/立川美幸/中島摩美/平田真紀/福永玲子/三浦納奈/水野智恵子/和田朋子/渡辺早苗
ススメ
本書「誰のために生きる？ 自分への問いが人生を好転させる」は、私たち読者一人ひとりに、人生の根源的な問いを優しく投げかけてきます。
様々な方の言葉を通して、「誰かのため」という軸を持つことの力強さ、そしてそれが自己肯定感や幸福感に繋がることを教えてくれます。
特に印象的だったのは、他者の存在を意識することで、日々の行動や選択に意味が生まれ、それが生きる活力となるという視点です。
見返りを求めるのではなく、誰かの笑顔や喜びを願う気持ちが、自身の内面を豊かにし、結果として人生をより良い方向へと導くのだと感じました。
本書は、温かいメッセージと、読者自身の人生を深く考えるきっかけが凝縮されています。
立ち止まって自分自身に問いかけ、誰かのために生きる喜びを見つけてみようと思わせてくれる一冊です。
