タイトルから推測できる通り、内容は重いです。
私は親の視点で読んでしまうのだけど、
こういう最悪なことが起こってしまった時って、自分はどういう感情になるのだろう。
誰かを責めても、自分を責めても、何も元通りにならない。
分かっていても、許すことなんてできない。
許してしまう自分を許せないから。
十字架を背負い背負わせることでしか
毎日をやり過ごすことができないんだろうか。
いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小説。吉川英治文学賞受賞作。
いじめを止めなかった。ただ見ているだけだった。それは、「罪」なのですかーー?
自ら命を絶った少年。のこされた人々の魂の彷徨を描く長編小説。
いじめを苦に自殺したあいつの遺書には、僕の名前が書かれていた。あいつは僕のことを「親友」と呼んでくれた。でも僕は、クラスのいじめをただ黙って見ていただけだったのだ。あいつはどんな思いで命を絶ったのだろう。そして、のこされた家族は、僕のことをゆるしてくれるだろうか。吉川英治文学賞受賞作。
第一章 いけにえ
第二章 見殺し
第三章 親友
第四章 卒業
第五章 告白
第六章 別離
第七章 あのひと
文庫版のためのあとがき
タイトルから推測できる通り、内容は重いです。
私は親の視点で読んでしまうのだけど、
こういう最悪なことが起こってしまった時って、自分はどういう感情になるのだろう。
誰かを責めても、自分を責めても、何も元通りにならない。
分かっていても、許すことなんてできない。
許してしまう自分を許せないから。
十字架を背負い背負わせることでしか
毎日をやり過ごすことができないんだろうか。