本書は自閉スペクトラム症の著者が、同じ病気の人々をインタビューして、彼らがどのように「人の心」を理解しているのかを探求した、とても貴重な一冊です。
ASDの多様性と、彼らが持つ独特の視点がリアルに浮かび上がっています。
本書を読んで心の複雑さを改めて考えさせられました。
〈「心がない」ってどういうこと?〉
●「自閉スペクトラム症の当事者はマンガ、小説、アニメ、映画、テレビドラマ、音楽などから〝人の心〟を理解しようとしているのではないか?」
●その仮説をもとに、さまざまな生い立ちを抱える当事者7人に、自身も当事者である著者が共感を込めてインタビュー。かれらが夢中になったマンガ、小説、アニメ、映画、テレビドラマ、ポップミュージックは、どのようなものだったのか。
●インタビューから見えてくる「それぞれの生きづらさ」。そして〝心〟の不思議が浮かび上がる、当事者の生活史にして昭和平成令和サブカル絵巻。
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▶ぼく自身の人生を振りかえってみると、創作物から学んだことが非常に多いと感じるんだ。それこそ人の心の秘密も、多くを本から学んだ。
▷自閉スペクトラム症者は非言語的コミュニケーションが不得意だって、よく言われるよね。
▶実際ぼくは日常生活で人の心がわからなくて困惑し、その秘密をひもとくために文学作品に親しむようになったんだ。それで、ほかの「発達仲間」の場合はどうかなって思ったんだ。
本書は自閉スペクトラム症の著者が、同じ病気の人々をインタビューして、彼らがどのように「人の心」を理解しているのかを探求した、とても貴重な一冊です。
ASDの多様性と、彼らが持つ独特の視点がリアルに浮かび上がっています。
本書を読んで心の複雑さを改めて考えさせられました。