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引きこもりの兄が妹と両親を殺したとされる事件の取材が進むほど、
加害者と被害者、天才少女と虚言癖、親の愛情と支配といったラベルがどんどん揺らいでいきます。 
過去を「物語」にしようとする行為自体の暴力性と、それでも誰かを理解したいという切実さが絡み合い、
読み終えたあともしばらく、夕日のオレンジ色のなかに、救いとやるせなさの両方が残り続ける一冊でした
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読み進めるうちに、登場人物たちが抱える絶望や痛み、さらには「救われたい」「誰かに届いてほしい」という切実な願いが胸に刺さりました。一方で、過去と向き合うことでわずかな希望や“光”を見出すラストは、重厚なテーマを扱いながらも、どこか温かさと静かな納得感を残しており、そのバランスに強く心を打たれました。 
全体として、人間の闇と救い、罪と再生を見つめ直させる、非常に重く、しかし奥深い作品だと思います。読後、じんわりと余韻が続き、「人を許す」ことや「過去をどう受け止めるか」を改めて考えさせられました。
















