世界遺産検定1級保持者として紹介されることもある、俳優の鈴木亮平さん。
『行った気になる世界遺産』は、鈴木さんが趣味を活かして書いた作品。
ですが、単純に鈴木さんが世界遺産を巡った旅行記というわけではありません。
なんとこの旅行記、すべて鈴木さんの妄想で書かれているのです!
話の内容はフィクションというわけですね。
ただ、実際に読んでみると描写が細かくて、妄想だけでここまでの内容になるとは…と驚嘆させられました。
世界遺産だけに着目するのではなく、その世界遺産に辿り着くまでの過程や、現地での様子なども描かれているので説得力を感じるのかもしれません。
行き先は自然遺産から文化遺産までさまざま。
特に印象に残ったのは「ワルシャワの旧市街」です。
世界遺産として認められるためには本物であることが条件ですが、ワルシャワの街は復元されたもの。
それでも世界遺産に認められた理由も含めて、鈴木さんから見たワルシャワの街の文章をぜひ読んでみてほしいです。
あとがきには、本文では触れられなかった世界遺産の詳細情報などが載っているので、勉強にもなりますよ。
世界遺産ごとに挿絵があるのですが、これらは鈴木さんが描かれたもの。
味のあるイラストで、現地の風景を思い浮かべやすくなっています。
これを読んで、世界遺産に行った気になってみませんか?