岡部勉の『プラトン『国家』を読み解く 人間・正義・哲学とは何か』は、古典哲学の名著『国家』を現代的視点から丁寧に解説した一冊である。著者は、プラトンが追求した正義や理想国家の理念、人間の本質について具体的かつ平易に整理しており、哲学初心者でも理解しやすい構成になっている。読者は、個人と社会の関係、正義の意味、理性と欲望のバランスといったテーマを通じて、自己や社会の在り方を考える示唆を得られる、実践的な哲学入門書である。
『国家』をテキストとして読み解くことに徹底的にこだわり、従来の解釈を覆す新たな読みを提示。その価値と魅力を語る待望の入門書!
第一級の哲学テキストであるプラトンの『国家』。本書では、人間とは何かという問いが『国家』を貫く縦糸となっており、そこに正義とは何か、哲学とは何かという問いが絡んでくることを指摘。これらの問いにプラトンがどう答えているのかを読み解き、それに自分がどう答えるのかを考えることが『国家』を読むということだと論じる。
はじめに
第一章 『国家』を読む難しさ
1 何が難しいか
2 『国家』篇の概略
第二章 『国家』篇の構想
1 構想の要としての「人間の話」
2 議論をどう組み立てたか
3 「方法」の問題
第三章 問題を解く道筋
1 「正義とは何か」という問題
2 「別のもっと長い道」
3 「実践優位」の考え方
4 哲学をめぐる問題
第四章 問題はどう解かれたか
1 哲学者と国家
2 「複雑で多面的な生き物」
3 「魂の一性」
4 正・不正と幸・不幸
結びに代えて
註
参照文献
あとがき
『国家』出典索引
索 引
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