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平凡な高校生の青(あお)は、実は小説の新人賞の一次選考の「下読み」のアルバイトをしている。レベル差の激しい原稿を大量に読み、ていねいなアドバイスをする青だったが、ある日、応募原稿のなかに、クラスメイトの少女・氷雪(ひゆき)の原稿を見かける。クラスでは孤高でミステリアスな美少女なのに、原稿はぶっとんでいた。学校で書きかけの原稿を男子に発見されて窮地に陥った氷雪をかばう青。そのことで、本当は秘密にしなくてはならない下読みのことを青は氷雪にうちあける。すると彼女は青に、小説のアドバイスをほしいと頼む。そして2人の距離は縮まっていく…。こんな物語。少女の秘密を知る唯一の少年という設定は読者をひきつける。














