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【私は、私がわからない】
この物語は、過熱報道やネット炎上はたまた噂話に踊らされる私たち人間への警告なのだろうか?ある人が何気なく発した憶測が、あたかも事実のように語られ、それを受け取った人々がそれらの根拠のない情報を信じて勝手な妄想を膨らませていく様は、あまりにも無責任で恐ろしく、ときにどこか滑稽にも思えて、でも決して他人事とは思えなかった。人の記憶というものは案外曖昧なもので、自分の都合のいいように記憶を塗り替えることもあるのだろう。ありとあらゆる情報にあふれかえった現代。全ての情報に対し疑ってかかれとは思わないが、現代を生きる自分には真実を見極め、正しく情報を取捨選択できる目が備わっているのだろうか?いかなる時も自分を見失わずいられるだろうか?
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化粧品会社一の美人である女性が亡くなった。その後輩に当たる女性からフリーの記者に話が入り物語が進行していく。様々な登場人物からの証言。たくさんの食い違いの中から進行していく物語。そして、ラストは予想だにしない人が犯人であった。