同僚や同級生、家族、地元の人たちが語る「証言」は、それぞれ少しずつ自分に都合よく歪んでいて、
噂と憶測が積み重なるほど、本当の美姫の人物像がどんどん見えなくなっていく構成が見事です。 
事件の真相が明らかになってもモヤモヤが消えないのは、
誰もが“ちょっとした一言”で誰かの人生を簡単に壊しうる、今の社会の縮図そのものだからだと思いました。
読み終えたあと、自分が何気なく口にする噂話や、SNSでの一クリックを振り返りたくなる一冊でした。
【私は、私がわからない】
この物語は、過熱報道やネット炎上はたまた噂話に踊らされる私たち人間への警告なのだろうか?ある人が何気なく発した憶測が、あたかも事実のように語られ、それを受け取った人々がそれらの根拠のない情報を信じて勝手な妄想を膨らませていく様は、あまりにも無責任で恐ろしく、ときにどこか滑稽にも思えて、でも決して他人事とは思えなかった。人の記憶というものは案外曖昧なもので、自分の都合のいいように記憶を塗り替えることもあるのだろう。ありとあらゆる情報にあふれかえった現代。全ての情報に対し疑ってかかれとは思わないが、現代を生きる自分には真実を見極め、正しく情報を取捨選択できる目が備わっているのだろうか?いかなる時も自分を見失わずいられるだろうか?
特に印象深いのは、集団心理や過熱報道がいかに人を追い詰め、偏見や誤解がどれほど恐ろしいかという現代社会の怖さを、リアルかつ抉るように浮き彫りにしている点です。 
総じて、『白ゆき姫殺人事件』は、ミステリーとしての読み応えに加え、「言葉と噂の重み」「真実とは何か」を読者に静かに問いかける非常に鋭く、考えさせられる作品だと思います。
化粧品会社一の美人である女性が亡くなった。その後輩に当たる女性からフリーの記者に話が入り物語が進行していく。様々な登場人物からの証言。たくさんの食い違いの中から進行していく物語。そして、ラストは予想だにしない人が犯人であった。















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