この本はミニマリストしぶ氏の実体験に基づいた、物理的・精神的な断捨離の実践ガイドとして非常に参考になる内容でした。単に物を減らすだけでなく、本当に大切なものを見極める判断力を養うことの重要性が印象的です。特に「手放すことで得られる自由」という視点が新鮮で、所有することの負担や執着することの疲労感について深く考えさせられました。人間関係や時間の使い方、情報との付き合い方まで幅広くカバーしており、生活全般の質を向上させるヒントが豊富です。実際の手放し方の具体的な方法論も実用的で、段階的に取り組めるよう工夫されている点が良いです。現代社会の「もっと多く」という価値観に疑問を投げかけ、シンプルで豊かな生き方の可能性を示してくれます。物に囲まれて疲れを感じている人や、人生をもっとシンプルにしたい人におすすめの、心が軽くなる一冊だと思います。
「ドラマの演出では『貧乏人の家』にはモノをわざと増やし、余白をなくすことで 『貧困』を表現する。逆に、豪邸のセットではモノを減らし、何も置いてない床の面積を増やして『余裕』を表現する」
これは、ドラマの美術スタッフさんの話だ。
僕の実家時代もそうだった。裕福なときはモノが少なく、「自己破産」して貧乏なときはモノが増え、常に散らかっていた。
そこで本書は「モノを手放すことで人生に余白をデザインする」ことを提案する。
どんどん不要なモノを減らし、少ない固定費(ミニマムライフコスト)で生活し、 労働時間や家事を減らす。
結果、生活に余白ができる。
あとは生活するぶんだけ働いて趣味を楽しんだり、悠々自適にのんびり暮らすもよし。
もっとお金が欲しければ、浮いたエネルギーでスキルを身につけ収入を上げるもよし。
お金のためにエネルギーと時間を切り売りしないで済む権利を持つ。
それが僕の考える「幸せの土台」だから。
【コンテンツ例】
◎お金持ちの家にモノが少ない理由
◎性格でわかる「モノの減らし方&増やし方」
◎なぜモノを減らすと幸せになれるのか?
◎警察に連行されて「強制デジタル・デトックス」
◎なぜ「ミニマリストの発祥」が「芸術家」なのか
◎モノが捨てられない人の共通点
◎敏感すぎる人ほどモノを減らすべき
◎ストレスない自由な生活ができる6万円の内訳
◎ミニマリスト式「モノ減らしロードマップ」
◎モノ選びは「出口戦略」と「流動性」で判断する
◎「何も置いてない床面積」を30%まで広げる
◎モノを減らすアプリ12選
◎キャッシュレス支払いで「信用スコア」を貯める
◎生活にゆとりがあるから無駄を愛せるようになる
◎人生は「積み上げ」ではなく「積み減らし」 など
序 章 ミニマリスト入門
第1章 なぜミニマリスト需要が高まったのか
第2章 余白がないとバカになる
第3章 手放すコツは江戸時代から学べ
第4章 モノを減らして得すること
第5章 性格でわかる「モノの減らし方&増やし方」
第6章 人生に余白を戻す「減らし方」
第7章 ムダに持ちすぎないための「増やし方」
終 章 余白から見えてくる本当の自分と出会
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