ヴァニタスを「お兄ちゃん」と呼ぶミハイルのせいで争うことになった、ヴァニタスとノエの続きが気になりすぎる巻です。
ミハイルの命令1つで自殺させられるドミニクもかなり気になっていました。
争い続けるヴァニタスとノエですが、戦闘シーンや心理戦から目が離せません。
明確に相手を殺す覚悟があるのとないのとでは、本当に攻める時に差が出るものなんですね。
それにこの二人は、お互いを分かっているようでいて知らないことが多すぎるのだなぁと実感しました。
でも、人間・吸血鬼関係なしに、相手を理解し受け入れるって難しいものですよね。
ヴァニタスを説得するノエのやり方は、とても彼らしかったので必見です。
他の家族と比較して、とにかく自分に自信がないドミニクの心の葛藤も見逃せません。
ドミニクの式の書き換えはとっても美しく、彼女らしい戦い方でした。
「蒼月の吸血鬼」を巡って、ミハイルの裏に潜んでいた人物の正体も明らかになります。
すでに死んでいる「蒼月の吸血鬼」をどうしたいのか?
「ヴァニタスの手記」を使い続けたらどうなってしまうのか?
気になる事はこれからも山積みですが、ノエへの認識を変えたヴァニタスの思いに胸が切なくなりました。
ミハイルの印象も、最後の方は割と変わるかと思います。
深まる闇はまだ底が見えず、これから物語が本格的に始動して来るのを感じました。
ヴァニタスとノエの物語を一緒に垣間見てみませんか?