育児と仕事の間で揺れる言葉の大切さを改めて感じました。銭谷侑さんは、育休中の経験を通して見えてきた「ことば」の役割を、優しくも鋭い視点で描いています。特に、育休中に交わされる言葉の変化や、社会との接点が薄れる中での葛藤がリアルに伝わってきました。育児や休職期間における自己のあり方を考えるヒントが多く、共感できる部分が多かったです。
コピーライター、父になり、ことばが無力な世界へ。
千葉県外房の里山に暮らすコピーライターが一年間育休をとり、育児の合間に書き続けた「40編のエッセイ」と、「書く育休のすすめ」「妻のあとがき」を収めた一冊。
ことばが通用しない0歳の息子との、ことばにできない感情が次々と生まれる日々で、コピーライターに訪れた大きな変化が息づくエッセイ集です。
育児を通して、ことばを多彩な視点で見つめ直す体験記には、日常の風景が少し違って見えてくる発見と感動がつまっています。言語やコピーに興味がある方、子育て中の方、日常と出会い直したい方におすすめです。
またこの本は、土から生まれるようなことばを届ける出版社『庭ブックス』の創刊書籍。家庭という「庭」から紡ぎ出されることばたちが、あなたの日常に新たな芽吹きを届けます。
※「40編のエッセイ」は、ことばと暮らしのメディア『圏外コピーライター』で1年間連載された文章に、加筆・編集をし書籍化しました
・ぼくら家族は、庭からはじまった
・男を父に変える「感触」とは
・ベストフラワー賞を受け継ぐ
・こどもの名前に、コピーライターはどう向き合うか
・だいばーちてぃ
・こどもは口ではなく、喉で泣く
・子育てのユートピアはあるか
・二人で行って、三人で帰ってきた
・家事はアートだ
・もうひとつの名づけ
・「抱っこ恐怖症」の克服
・文体を探す旅
・見知らぬ善意
・0歳と37歳の季節
・ヨコの世界とタテの世界
・夫のことは大切でなくなるか
・おっぱいストライキ
・30万年前の足音
・考えないことのデザイン
・人間がマイノリティの世界へ
・システムの触手
・父性の役割
・レモンの木と育つ
・鯉のぼりはなぜ泳ぐ
・母語を贈ろう
・家族とクラフト
・人の内にある怪獣
・空を飛べる人
・こどもの痛みにどう向き合うか
・ことばにする前のみずいろ
・チェーン店ができない町で
・おれー5キロ=おれ
・頭・心・手・口のかけくらべ
・子育てに短編小説を
・菌をゲットせよ
・こどもは人生の制約か
・物理法則を超える生き物
・即興劇な人生
・先人の肩に乗る
・ぼくら家族は庭でつづく
巻末付録「書く育休」のすすめ
妻のあとがき
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