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どの物語も、日常の中のささいな出来事からじわじわと心の闇が顔を出し、
最後に一つピースがはまることで、人物の本音や関係のねじれ方がくっきり立ち上がってきます。 
表題作「サファイア」と続く「ガーネット」は、とくに“喪失と再生”の物語として胸に残り、
読み終えたあと、「自分が誰に、どんな恩を返したいと思って生きてきたか」を静かに振り返りたくなる一冊でした。
あなたに、いつか「恩返し」をしたかった──「二十歳の誕生日プレゼントには、指輪が欲しいな」わたしは恋人に人生初のおねだりをした。
「やっと、自分から欲しいものを言ってくれた」と喜んでくれた彼は、誕生日の前日、待ち合わせ場所に現れなかった……(「サファイア」)。
人間の不思議で切ない出逢いと別れを、己の罪悪と愛と希望を描いた珠玉の物語。
表題作他「真珠」「ルビー」「ダイヤモンド」「猫目石」「ムーンストーン」「ガーネット」全七篇。
どの物語も、日常の中のささいな出来事からじわじわと心の闇が顔を出し、
最後に一つピースがはまることで、人物の本音や関係のねじれ方がくっきり立ち上がってきます。 
表題作「サファイア」と続く「ガーネット」は、とくに“喪失と再生”の物語として胸に残り、
読み終えたあと、「自分が誰に、どんな恩を返したいと思って生きてきたか」を静かに振り返りたくなる一冊でした。