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泥棒、放火、殺人など、何かがどこかうまく行かなくて不本意ながら犯罪を犯してしまう人たちを取り上げた短編集。
凶悪犯を描くストーリーではないけれど、もう1つかけ違えることで誰もが同じように犯罪者になってしまうのかもしれない、と思うと怖いかも、と感じる一冊。
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辻村深月の直木賞受賞作。辻村深月は人の嫌な部分を描くのが上手なんだと思う。心の中や感情の200%を吐き出してしまうような表現力だ。この小説が楽しいかと言えばそうではないし、感動する小説かと言えばそうでもない。見たくないものを見せられたような小説だ。それでも、その人の嫌な部分を芸術に昇華させた見事さが凄い!作家としてのあふれんばかりの才能を感じてしまう。