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【自分の体や気持ちなのに、自分ではどうしようもできないことが多すぎる】
じんわりと優しさに包まれた陽だまりを想起させる “お守り”のような傑作小説。見た目にはわからない病を抱えている人は、きっと想像よりずっと多く存在する。その人たちの気持ちは当事者以外には絶対理解できないし、理解できると思うこと自体が傲慢なのかもしれない。でも、彼らの気持ちを想像したり、慮ったり、自分にできることは何かを考えることくらいはできる、と私は信じたい。