ありがとう
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奪われた妹の人生を背負わされてきた雪絵、
「約束」を果たせなかった自分を責め続ける人、
大切な人を救えなかった後悔に縛られた人など、
誰もが「ごめんなさい」を抱えたまま島に辿り着く姿がとても痛々しいです。 
それでも、トンガのゆるやかな時間や、人々の「死は悲しむだけのものじゃない」というまなざしに触れるうち、
悲しみを無理に乗り越えるのではなく、抱えたまま生きていく道があるのだと示してくれる。
読後には静かな涙と、かすかな光が同時に残る一冊でした。














