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蝶の研究者・榊史朗の手記をきっかけに、美少年連続殺人の真相が、語り手や視点を変えながら少しずつ反転していく構成は、とてもスリリングです。
「標本」という冷たい言葉の裏側に、守りたかったものと壊してしまったものが同時に見えてきて、読んでいて胸が重くなりました。 
グロテスクな題材なのに、最後に残るのは恐怖だけでなく、「愛とはどこまで許されるのか」という苦い問いで、ページを閉じたあとも長く頭の中で反芻してしまう一冊でした。












