前職で人間関係に疲れ、親戚が営む製菓会社「吉成製菓」に転職した茉子。
転職先はブラックさを感じる環境(サービス残業、パワハラ、女性軽視etc)で
茉子は違和感を抱き、臆することなく自分の意見を伝えていきます。
主人公がズバッと伝えることを最初はよく思っていなかった職場の人たちも
受け入れられるところは受け入れ、少しずつ職場環境が変化していく物語でした。
ドラマや映画のように正義が万事解決とはならないのですが、
すぐに解決せず、少しずつしか変化していかないのがリアルで
物語に惹きつけられました。
たまたま同じ職場に居合わせた人間なだけだから
自分に合う人も合わない人もいて当然ですが、
自分にできることを続けることで
物事がいい方向に進んでいけばいいなと思いました。
職場で悩んでいる人にそっと寄り添う光のような小説でした。