「女は、旦那様に一生愛されるのがしあわせなのよ。」
と母・園枝から言われていた珠美子が主人公。
その母・園枝が急死し、体内から毒植物が検出されました。
事故か自殺か、それとも事件なのか困惑したまま、
遺品整理に実家へ出向いた珠美子。
そこに見知らぬ若い男性・雪仁が訪ねてきます。
母親は娘に
「女は、旦那様に一生愛されるのがしあわせなのよ。」と
言いながら、自分の旦那に愛されておらず
母親としてだけ求められてきたことが悲しかったのかなと
思います。
お金を払ってでも、母親や妻といった肩書を外し
ただの女として扱ってもらいたいという思いは
ちょっと共感するなと思いました。
生きていくと何かしらの肩書や役割が沢山ついてしまい
その中には自分が望まないようなものも
含まれるのだと思います。
そんなしがらみから、解き放たれる時間がきっと
必要なのだと感じました。