ありがとう
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幸せの日々にも空虚感は潜んでいるのだろうか?
「私は十二のときから、もうあなたに抱かれたいと思っていたのよ。でもあなたはそんなこと知らなかったでしょう?」
「でもとにかく私が死ななかったのは、私がとにかくこうして生きていられたのは、あなたがいつかもし私のところに戻ってきたら、自分がそれを結局受け入れるだろうと思っていたからなのよ。だから私は死ななかったの。」
(本文より)
昔好きだった女性と、今幸せに暮らしている妻からの、それぞれの言葉がとてつもない強い力で揺さぶってくる。
『国境の南、太陽の西』
ーー村上春樹の世界に微睡んだ。
しばらく経ったらもう一度読みたいと思う。














