ありがとう
0
「うしろからふいに目隠しされて秋」「初恋のひとは従兄や秋祭」など、恋の短歌もいろいろと載っている。黛先生の短歌は、僕たちの心を惹きつける魅力がある。1994年に単行本として出たもので、それが文庫化されている。
「花冷の疵つき易きハイヒール」
「星涼しここにあなたのゐる不思議」
「遠雷や夢の中まで恋をして」
「遠花火別れの言葉だと思ふ」。
恋に落ちる瞬間、片想いのきらめき、恋愛の幸福感、別れの予感、許されぬ関係に身を焦がす苦悩ーー。相手に伝えられぬ想いの全てを十七文字に託し、鮮烈なデビューを飾った著者の代表作。等身大の自分を表現した素直で瑞々しい言葉の数々は、今もなお我々を共感の渦に巻き込んでゆく。解説:伊集院静。
B面の夏
(解説)蒼い果実の揺れ 伊集院静
「うしろからふいに目隠しされて秋」「初恋のひとは従兄や秋祭」など、恋の短歌もいろいろと載っている。黛先生の短歌は、僕たちの心を惹きつける魅力がある。1994年に単行本として出たもので、それが文庫化されている。