夫の不倫相手は、親友だった。
不倫ものなら結構ありきたりな設定だとは思うけど、この作品に出てくるたくさんの人物たち、それぞれが誰かを恨み、恨まれ、妬み、妬まれ、幸せな結末を迎える人はいるのだろうか?とハラハラしながら一気に読みました。
ちょっと変な例えをするなら、鬼滅の刃みたいな感じ。さすがに斬るとか修行とかはないけれど、鬼にも凄惨な過去があったように、この作品の主人公からしたら悪でしかない存在の人物にも何かしらの事情がある。
正論ばかり言う炭治郎をうざったく思う人がいるように、ハキハキと物申す主人公に嫌気がさしてしまう人もいるだろう。
なんでもかんでも主人公目線で見るべきではない、人には人の、止むに止まれぬ事情があることを、今幸せに暮らしている人は知るべきだと、そんなことを教えてくれている気がする漫画です。