明治期に「東京三大貧民窟」として知られた四谷区鮫河橋を対象に、都市下層の生活を存立させていた社会構造を都市社会学的に解明する。
序章 都市化と貧困層
1 都市化と再都市化
2 本書の出発点:都市化と貧困地域
●1部 近世から近代への移行:鮫河橋谷町
1章 移行期の先行研究と分析視角
1-1 家賃と地価
1-2 近世からの移行と土地制度
1-3 武家地の多様化
1-4 近世江戸の救済制度
1-5 近世「鮫河橋谷町」の分析視角
2章 近世の鮫河橋:伊賀者の拝領地
2-1 台地のなかの谷間
2-2 伊賀者の系譜
2-3 鮫河橋谷町の武家屋敷
2-4 武家地の転貸
2-5 維新期の鮫河橋谷町
3章 明治初期の鮫河橋
3-1 明治初年の鮫河橋
3-2 第三大区十一小区の社会層
3-3 鮫河橋谷町の地価算定
3-4 近世救恤制度の解体
3-5 鮫河橋谷町の土地所有者
●2部 近代東京と救貧:分析枠組
4章 貧困層と救貧
4-1 貧困層とミクロな生活世界
4-2 貧困層とマクロ行政
4-3 内務行政と困窮者対策
4-4 内務省と大逆事件
5章 近代東京と社会政策
5-1 東京府の救済体制
5-2 米騒動と物価対策
5-3 内務省社会局と労働問題
5-4 東京の社会行政と貧困調査
6章 貧困層と教育政策
6-1 近代東京と初等教育
6-2 初等教育と低就学率
6-3 教育問題の顕在化
6-4 初等教育の複線化
7章 本書の分析枠組
7-1 福祉国家と「福祉の複合体」
7-2 救済資源
7-3 分析枠組:近代社会と困窮者
●3部 鮫河橋と都市下層
8章 明治前期の鮫河橋
8-1 明治10年代の教育問題
8-2 都市空間的特徴
8-3 明治20年代前半:不就学問題
8-4 明治20年代後半の鮫河橋
9章 残飯業の社会構造
9-1 残飯の供給アクター:軍隊と残飯処理
9-2 残飯の販売アクター:残飯業者
9-3 残飯業の変化
10章 明治後期の鮫河橋:就学対策
10-1 公的財源と就学対策
10-2 鮫河橋の直営小学校
10-3 児童労働者への就学対策
10-4 自主財源による教育・生活支援
10-5 生活支援基盤の形成
11章 貧困地域と幼児教育
11-1 社会改良と幼児教育
11-2 ミッションの追究
11-3 社会改良の活動基盤
11-4 女性と社会的活動
12章 貧困の生活様式と生活支援
12-1 私立二葉幼稚園の設立
12-2 運営の基本体制
12-3 鮫河橋と二葉幼稚園
12-4 貧困地域と運営基盤の確立
12-5 生活支援の拡充
12-6 社会事業への展開
13章 大正期の鮫河橋
13-1 鮫河橋の定住者
13-2 自営業と職工の町
13-3 若年層の社会移動
14章 昭和戦前期の鮫河橋と社会事業
14-1 東京市社会局の社会事業
14-2 鮫河橋と社会事業
14-3 昭和戦前期の土地所有者
終章 救済資源と地域社会
鮫河橋の地域特性
「生存維持の資源」供給アクター
教育系「救済資源」供給と救済アクター
「公的救済アクター」と都市下層
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