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冬野夜空さんの『すべての恋が終わるとしても』は、たった140字で綴られた恋の断片が、まるで心の奥をそっと撫でるように響いてきました。どの物語も短くても深く、喜びや切なさ、後悔や温もりが詰まっていて、まるで自分の過去を見ているようでした。特に、失恋の痛みと同時に残る美しい記憶に共感し、涙がこぼれました。恋が終わることは悲しいけれど、その中に確かに生きた感情がある。その一瞬一瞬が愛おしいと感じました。恋をしたことがあるすべての人の胸に、そっと寄り添ってくれる一冊です。