静かで深い世界観に引き込まれる物語でした。主人公たちの繊細な心の動きが丁寧に描かれていて、読んでいるうちに自然と彼らの感情に共感してしまいます。物語の中で描かれる自然や風景の描写も美しく、まるでそこに自分がいるかのような臨場感がありました。テーマには生きる意味や人とのつながりがあり、シンプルだけど奥深いメッセージが伝わってきます。静かに心に染みる作品で、読後はゆったりとした気持ちになれる一冊でした。
愛される存在だった弟の突然死、弟は遺言で恋人せつなに遺産を残していた。まだ若い弟はなぜ遺言を作成していたのか、いつも一緒に祝う誕生日にプレゼントが届くよう手配していたのか、推理小説のように「謎」で読者を惹きつける出だしになっていると思う。
離婚で傷ついていた主人公が、ぶっきらぼうな弟の恋人せつなと関わることで進んでいく物語。
温かい気持ちになる、という感想が多いようだけれど、人の温かさが救いになる背景として「愛している」と言う親や恋人の狡さを描いてもいるので、読後感は良くない。




















