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グルメと旅にまつわる書き下ろし短編小説を集めた1冊。
7人の作家さんが1作品ずつ書いています。
2022年に出版された本で、コロナや戦争への言及もあるので、時期の近い内に読んだ方が楽しめるかもしれません。
仕事に行き詰まって、勢いで乗った列車で下田の観光をする『下田にいるか』は、坂木司さんの作品。
行き当たりばったりの旅行の臨場感、楽しさがとても伝わってきて、自分でも行ってみたいと思えます。
ちょっとした失敗から、手持ち無沙汰でアムステルダムに滞在することになってしまう『遠くの縁側』は、近藤史恵さんの作品。
登場する食べ物はコロッケやポテトなどといった馴染みのある物ですが、
ご当地ならではの空気の中で出来立ての物を食べるというのが幸せでいいなあと思いました。
家にいながらにして、旅行気分を味わうことができました。